「デスクトップPC-01」「ノートパソコンA」…あなたの会社のPC名は、適当に決められていませんか?
中小企業にとって、限られたリソースの中でIT資産を効率的に管理することは非常に重要です。その第一歩として、「パソコンに適切な名前を付けること」が挙げられます。今回は、中小企業がパソコン名を決める際のおすすめの方法と、そのメリットをご紹介します。
なぜPC名が重要なのか?中小企業が知るべき3つの理由
ただの記号のように見えるPC名ですが、適切に設定することで以下のようなメリットがあります。
- IT資産の把握が容易になる:
- 「このPCは誰が使っている?」「どの部署のPC?」が一目で分かり、資産台帳との紐付けがスムーズになります。
- トラブルシューティングが迅速に:
- 「〇〇さんのPCがネットワークに繋がらない」という問い合わせがあった際、PC名から使用者や設置場所が特定しやすくなり、対応時間が短縮されます。
- セキュリティ管理の強化:
- 不審なアクセスがあった際も、PC名からどの端末かすぐに特定でき、適切な対処に繋がります。
【実践編】中小企業におすすめのPC命名規則3選
それでは、具体的にどのような命名規則が良いのでしょうか?中小企業の状況に合わせて、実用的な3つの方法をご紹介します。
1. 「部署名 + 種類 + 連番」で一目瞭然!
最も一般的で分かりやすい方法です。
- ルール例:
[部署名(3-4文字)]-[PCの種類(DESK/NOTE)]-[連番(2桁)]
- 命名例:
SALES-DESK-01
(営業部のデスクトップPC 1号機)ACC-NOTE-02
(経理部のノートPC 2号機)DEV-DESK-03
(開発部のデスクトップPC 3号機)
メリット: どの部署の、どんな種類のPCか、すぐに判別できます。異動や貸与があった場合も管理しやすいです。
2. 「場所/拠点名 + 役割 + 連番」で設置場所を特定!
複数の拠点やフロアがある企業におすすめです。
- ルール例:
[拠点名(3-4文字)]-[役割/用途(SERVER/KOUDAI/RECE)]-[連番(2桁)]
- 命名例:
TOKYO-SERVER-01
(東京本社のサーバー 1号機)OSAKA-KOUDAI-01
(大阪支店の広報用ディスプレイPC 1号機)FUKUOKA-RECE-02
(福岡営業所の受付用PC 2号機)
メリット: 設置場所が明確になり、物理的な管理やメンテナンス時に役立ちます。共有PCなどにも適しています。
3. 「ユーザー名/イニシャル + PCの種類」で使用者を明確に!
PCが個人に割り当てられている場合に効果的です。
- ルール例:
[ユーザー名/イニシャル(3-5文字)]-[PCの種類(DESK/NOTE)]
- 命名例:
SUZUKI-NOTE
(鈴木さんのノートPC)TANAKA-DESK
(田中さんのデスクトップPC)YAMADA-LTP
(山田さんのラップトップ)
メリット: 誰がどのPCを使っているか、即座に特定できます。個人の責任範囲が明確になります。
命名規則を導入する際のポイント
- シンプルに: 長すぎず、理解しやすい名前にしましょう。
- 統一性: 一度決めたルールは全社で徹底し、新たなPC導入時も必ず従いましょう。
- 重複を避ける: 同じネットワーク内に同じPC名のPCがないように注意が必要です。
- 記録: PC名と紐付く情報を(使用者、設置場所、購入日など)IT資産台帳に必ず記録しましょう。
まとめ
中小企業にとって、パソコンの適切な命名は、単なるIT資産管理を超えて、日々の業務効率化、トラブル対応の迅速化、そしてセキュリティ強化に直結します。
今回ご紹介した命名規則を参考に、ぜひ貴社の環境に合ったルールを導入してみてください。小さな工夫が、大きな生産性の向上に繋がるはずです。